電気料金の値上がりが無視できない状況になってきましたね。

以前からしつこく言い続けてきましたが、住み始めた後の「建物のメンテナンス費」や「エアコンの電気代」などにお金がかからない家を建てることが、ますます重要になってきました。

 

今回は、特に電気代(空調費)について、詳しくお話していきます。

一般的に電気代がかからない家を建てるには3つの対策があります。

  • 断熱材を厚くする
  • 高性能サッシを採用する
  • 太陽光パネルをのせる

どれもコストアップしてしまいますが、先々の事を考えると、このような初期投資を、ある程度しておくことは重要だと考えます。

 

ただ、今回お伝えしたいのは、そのようなコストアップが前提となる対策ではありません。

 

設計力や現場の技術力をフル活用して、それほどコストをかけずに電気代を抑える2つの対策なのです。

あなたにとってはメリットしかありませんので、やらない理由は1ミリもありません。

1つめの対策は、
・日射取得・日射遮蔽を考えた設計をする

2つ目の対策は、
・気密性能を徹底的に高める

この2つです。

勉強されている方なら、これだけの情報でもピンとくる方もいらっしゃるでしょう。
一方で、現段階でどんな対策なのかさっぱりわからないという方でも全く問題ありません。

工事中の現場を実際に見て頂きながら、ベテランの建築士が理解して頂けるまで詳しく解説いたしますので、ご安心下さい。

今回の構造見学会では、コストをかけずに電気代を安くできる、この2つの対策をしっかり理解して頂いて、あなたの家づくりにお役に立てることをゴールに考えております。
ぜひ有効活用して下さい。

 

 

天龍焼杉の高断熱高気密の家

構造見学会

 

日時 12月18日(日)

10時~16時(先着10組限定)

1日限りの限定公開

場所:姫路市北条

 

※1家族につき1時間程度を予定しております。
時間は先着順。予約枠がなくなると受付終了となります。

 

 

太陽の日差しは、ストーブ数台分のエネルギーがあると言われています。

寒い冬にこれを利用しないのは勿体無さ過ぎます。
なので、南面に大きな窓を設置して太陽の光がガンガン部屋の中に入ってくるように設計します。

ただ、それだけだと夏は暑すぎて、エアコンをいくらかけても涼しくならない家になってしまうので、夏はできるかぎり直射日光を部屋に入れることを避けなくてはなりません。

太陽の日差しを、冬には取り入れ、夏には遮る・・・
この相反する課題をクリアするのが、家の角度、庇や軒、ガラスの種類、植栽などを総合的に考えた設計なのです。

上のイメージイラストでなんとなくのイメージはして頂けるかと思います。

見学会会場では実例を見て頂きながら、より詳しく設計意図をご説明いたします。

省エネ診断士の資格を持つプロの設計士の考え方をインストールして頂くことで、なぜ、コストをかけずに電気代を安くできるのかが、スムーズにイメージできるようになるでしょう。

 

 

「気密性能を徹底的に高める」

これを一般的な言葉に戻しますと「家の隙間をできるかぎり少なくする」となります。
ようするに、隙間風が入ってこないように穴を塞ぎまくるわけです。

ちなみに、気密性能は専用の測定器を使うことでC値と言う数値で評価できます。
C値が小さいほど隙間が少ない家だということになり、C値が0.5以下あれば十分な性能を保持していると考えて問題ありません。

では、0.5以下の気密性能の家を建てられる建築会社がどれくらいあるかと言うと、実際はほとんどありません。
テレビCMをバンバン流している大手ハウスメーカーを含めても結果は同じです。

その理由は、気密性能に法的なしばりがない事があげられます。
簡単に言うと、明らかに風を感じるような隙間だらけの家を建てても建築会社を罰する法律がないのです。

気密性能の低い家は、明らかにデメリットがあるのに、なぜ、法で定めないのか不思議でなりません。

一説では、工場生産したユニットを現場でプラモデルのように組み立てるハウスメーカーの建て方では、気密性能を高めることが工法的に難しいため、気密性能を建物の評価に入れないように国に圧力をかけているという噂もあります。

真偽のほどは定かではありませんが、デメリットだらけの気密性能の低い家が、今も大量に建築されているのは事実です。

 

さて、建築業界というのは、不思議なところで、

「家の隙間を少なくしすぎると息苦しくなる。」

「家は隙間があるほうが、自然に空気が入れ替わるので都合が良い。」

このように、気密が悪い家のほうが良い家だと主張する方がいらっしゃいます。

私たちは、ほとんど隙間のない家を何十件と建ててきていますが、息苦しいと言われたことは一度もありません。

また「家に隙間があるほうが自然に空気が入れ替わる」というのも完全な間違いです。

煙を使って空気の動きを可視化すれば、結果は一目瞭然で、隙間の多い家は計画した通りに空気が入れ替わらないことがわかります。

「気密性能が悪い家のほうが良い家」だというのは、何の根拠もない話ですので、絶対に信じないで下さい。

気密性能が悪くて得することなど、ひとつもありません。
むしろ悪い事だらけです。

具体的には、大きく3つのデメリットがあります。

  • 断熱性能が悪くなり、無駄にエアコンの電気代がかかる。
  • 部屋の空気が入れ替わりにくくなるので、部屋が臭う。
  • 壁の中に湿気がたまり、壁内結露やカビの発生原因になる。

ちなみに、高価な測定器を使わなくても簡易的に気密性能を調べる方法があります。
それは、コンセントのそばにライターの火を近づける事です。

少しでも炎がゆらめいたら、それは外気が外から入ってきている事を示します。

結果として無駄な電気代を支払わされていることを知ることになるだけなので、ショックを受けたくない人は、やらないほうがいいかもしれません・・・

 

ここまで気密施工について少し偉そうなことを言ってきましたが、私たちも失敗してきたのです。

1番初めに気密測定を実施した物件は、隙間が多すぎて計測不能でした。

それなりに気密施工についても知識があるつもりでしたので、正直驚きました。
「知っている」と「できる」には、大きな差があることを思い知らされたのです。

恥ずかしくて、悔しくて、職人さんと共にたくさん勉強しました。
そして今日に至る10年間、すべての物件で気密測定を行い、多くの検証を続けて技術を積み重ねてきました。

幸いにも私たちは10年以上前に自分たちの未熟さを知る事ができたので、変わることができたのです。

ここ数年、C値は0.1~0.3の間しか出していません。

今回の見学会会場の気密測定の結果は、C値=0.1でした。

非常に良い数値です。

今回の構造見学会では、気密性能を高めるために私たちが行っている事をすべて公開いたします。

ちょっとした工夫の積み重ねで数値は目に見えて良くなり、電気代を節約できます。
しっかり覚えてかえって、自分たちの家づくりに活用して下さい。

 

実際に実物を見ながら説明を聞くと構造や断熱のことがスーッと頭に入ってきました。話もとてもわかりやすかったです。

何を質問していいかわからない状態で参加しましたが、それが普通と聞いて安心しました。自分たちが建てたい家もわかってきましたので、参加して正解でした。

「数字上の性能も大事だけど、その数字上の性能を出すためのきちんとした施工のほうがもっと大事」実際に現場を見せてもらって、その通りだと思いました。

 

 

 

天龍焼杉の高断熱高気密の家

構造見学会

 

日時 12月18日(日)

10時~16時(先着10組限定)

1日限りの限定公開

場所:姫路市北条

※1家族につき1時間程度を予定しております。
時間は先着順。予約枠がなくなると受付終了となります。

FAQ

構造見学会ご来場に関する質問にお応えします。

Q:小さい子どもがいるのですが、連れていっても大丈夫でしょうか?

事前に、お子様の年齢と人数を教えて頂ければ、会場外でお子様をお預かりできる体制を準備いたします。
安心してご参加ください。

Q:その日は都合が悪く参加できないのですが、別の日に現場を見せていただくことは可能でしょうか?

状況によってかわってきますので、一度直接お電話ください。
FREE DIAL 0120-072-780

Q:他の会社が行っている見学会と何が違うのでしょうか?

家の中を見てはもらいますが、あくまで家づくりの基準を理解していただくための道具として会場をご案内します。
話す内容は、クオホームの仕様ではございません。
家づくりに真剣だからこそ、いろいろ出てくる疑問を解決して頂く事を目的としています。

Q:質問自体が思いつかないのですが、参加しても大丈夫ですか?

ぜひ、ご参加下さい。
いい家を建てるための基準となる部分をできるだけ丁寧にお伝えしますので、見学会に参加された後は、工務店選びが効率よくできるようになります。

Q:コロナが不安なのですが大丈夫ですか?

スタッフ、参加者様、見学会に参加される全員にマスク・手袋の着用を徹底いたします。
完全予約制で人数を絞り、窓は開けた状態にして、換気優先で実施いたします。

クオホームの家づくりのコンセプトは

「居心地」と「長持ち」

居心地のいい家に長く住んで欲しいという願いをこめて家づくりに励んでおります。

そのために大きな役割を果たすのが仕様と設計力、それと構造にあります。

  • 性能が変わらず長く使い込むごとに味が出てくるような仕様を選ぶこと。
  • 断熱&気密を確実なものにするために設計段階で細かい納まりまで想定すること。
  • 落ち着く空間を作るために光の入り方や視点の動きなどをすべて計算してプランニングすること。

他にもたくさんありますが、こうした細かな作業を繰り返して、ようやく一つの家が完成します。

完成してからでは見えない家の内部を、ぜひ、あなたの目でお確かめ下さい。

家づくりの不安や悩みを少しでも解消して頂ければ幸いです。

 

天龍焼杉の高断熱高気密の家

構造見学会

※1家族につき1時間程度を予定しております。
時間は先着順。予約枠がなくなると受付終了となります。